絵手紙は「特別な技術がないと描けない」と思われがちですが、実はすべての基本は 線 にあります。
絵も文字も、線の組み合わせでできているので、まずは「いい線」を書く練習から始めましょう。
線の練習のやり方
- 線引き用の筆に墨をたっぷり含ませ、ティッシュで軽くスーッと押さえます。
- 練習用の半紙を使い、左から右、右から左へと横線を引いてみましょう。
- 上から下、下から上の縦線、さらに左回り・右回りの円も描いてみます。

ポイント:1ミリの線を1秒かけるイメージで、穂先を紙に食い込ませるようにゆっくりじりじりと動かすこと。
絵手紙では途中で墨をつけ足さず、最初のひと筆で絵も文字も一気に書き上げます。穂先の2〜3本から少しずつ墨が出てくる感覚を意識しましょう。
集中して線を引く
味のある線や文字には「集中力」が大切。
筆は鉛筆を持つようにではなく、上の方を軽く持つのがコツです。最初は書きづらいかもしれませんが、あえて不自由な持ち方にすることで「うまく描こう」という意識を外し、のびのびした線が生まれます。
線が震えてしまっても大丈夫。それが“味”になり、絵手紙らしい表情になります。
